WCS2012世界大会マスターの部2位のWolfe Glickさんがバージニア、及びフロリダ大会で使用した構築記事の翻訳記事です。
原文はこちらhttp://eggyemporium.blogspot.jp/2014/01/wolfes-regional-team-kalos-double.html

皆さん、こんにちは。私がバージニア大会でベスト8となり、フロリダ大会でベスト32となったパーティについて書こうと思います。この構築にはいくつか弱点があり、攻撃面で相手に速く強い打点がある構築ではありませんが、この構築には満足しています。この構築は地方大会ではなくアメリカ代表決定戦で使えばもっといい結果が出たと思います。

20140131050536931.jpg
ボーマンダ@拘りスカーフ
特性:威嚇
努力値:H4 B4 C244 D4 S252
実数値:171-139-101-177-101-152
性格:控えめ
技:流星群/龍の波動/火炎放射/岩雪崩

おそらく最も一般的な技構成でしょう。スカーフボーマンダは私にとっていくつかの理由でお気に入りでした。特性威嚇による物理耐久の補助、そして他のドラゴンを抜ける点。攻撃に下降補正のかかる性格控えめであるにも関わらず岩雪崩を採用したのは、このパーティの調整中にファイアローやリザードンをよく見かけ、また追加効果の怯みが魅力的であると感じたからです。龍の波動を採用することになった技スペースには元々ハイドロポンプを入れていましたが、流星群外しが負けにつながるのは苦痛であるため、火炎放射同様に信頼できる命中率100%の龍の波動を採用することにしました。龍の波動は、ボーマンダを交代できない(注:メガゲンガ―やゴチルゼルの特性影踏みなど)、あるいは交代したくない時に場に居座って使う技として最近の試合では役立ちました。初めは、メガライボルトを抜ける程度の素早さに留めていましたが、スカーフボーマンダが非常によく見かけるポケモンであるため、素早さに努力値252を振った準速としました。

20140131050537c99.jpg
モロバレル@ラムの実
特性:再生力
努力値:H212 B116 D180
実数値:216-X-105-105-135-31
S個体値0
性格:生意気
技:怒りの粉/ギガドレイン/守る/キノコの胞子

もうひとつの標準的選択。モロバレルはサポート役のポケモンとして非常に優秀で、彼の活躍には感動しています。既に相手のキノコの胞子に対する耐性はあるため(注:XYから草タイプのポケモンは相手の粉系の技の効果を受けなくなった)、ラムの実を持たせるのは余計だと思われるかもしれませんが、他の状態異常に対する耐性を付けることでより安心できました。(注:モロバレルは怒りの粉により相手の技を自身に向けさせるため、モロバレル以外のポケモンを狙った状態変化技である電磁波、鬼火、威張るから味方を守ることができる)
ルカリオが悪巧みを積む間、モロバレルは怒りの粉で電磁波や威張るから守ります。モロバレルのラムの実は相手のドーブルのダークホールを受けても眠り状態から回復できる点にも意味があります。怒りの粉は特にフロリダ大会でルカリオやバンギラスの積み技を積むタイミングを補助し、積み終えたポケモンで相手を一掃している間も相手の攻撃から守ります。キノコの胞子は明らかに良い技ですが、ちょっと好みには合わず、眠らせても相手がいつ起きるかわからない恐怖が常にありました。

201401310505395ea.jpg20140131050540c0d.jpg

ルカリオ@ルカリオナイト
特性:精神力
努力値:H60 B92 C108 D4 S244(バージニア大会時)
    H60 B60 C176 D28 S180 (フロリダ大会時)
実数値:153-X-120-174-91-179(153-X-116-182-94-170)
性格:臆病
技:悪巧み/波動弾/ラスターカノン/守る

メガルカリオは多くの方にとって好奇心の対象でしょう。裏にある戦略まで含めて説明します。
当初、私の構築はレパルダスゲンガーに注目したものだったのですが、対戦を幾多も重ね、シャワーズ、モロバレル、ボーマンダを残して、この二体は消えて行きました。理由としてはメガガルーラと岩タイプの技に少し弱かったことが原因で、メガ枠をゲンガ―から変えようと考えました。そこでルカリオを見つけ、試しに使い始めました。メガルカリオは悪巧み(注:特攻が二段階上昇する積み技)を積めば、ガブリアス、ウォッシュロトム、ニャオニクス、その他多くのポケモンを一撃で倒せる火力を持ちます。モロバレルの怒りの粉によるサポートで、ルカリオを選出した対戦では、ほぼいつも悪巧みを積むことに成功し、相手の脅威を除去しました。ルカリオの抜き性能はボーマンダの威嚇やバリヤ―ドの猫騙しの恩恵によるところもあります。真空波(注:威力40の格闘特殊先制技。優先度1)ではなく波動弾を採用したのは、孵化するために貸してもらったルカリオは真空波を覚えていたのに、生まれた完璧な個体値のリオルには遺伝していなかったからです。実戦で試したところ、波動弾では一撃で倒せるポケモンを倒すのに、真空波は二回打つ必要があるため、波動弾の方が遥かに有用でした。(注:波動弾は必中技、真空波は先制技というメリットがそれぞれあるが、威力は80と40と大きく異なる)たった一度だけ真空波が欲しいと思ったのは、メガライボルトと対峙した時でした。
上に載せたのがバージニア大会で使用した時の努力値振り。この素早さ設定はメガシンカしないゲンガ―、スカーフカイリキ―、ガブリアスを抜くものです。防御の努力値は陽気ガブリアスの地震を耐えるようにしたもの。
下のフロリダ大会で使用した努力値振りは、既にスカーフカイリキ―に負けてしまったため(注:素早さ設定で指標としていた相手を抜く調整にしていたのにそれでも実戦では負けた)、素早さは陽気最速のガブリアスを抜く調整に留めました。その後、控えめボーマンダの火炎放射を耐えるようにし、威嚇のサポートがあるため防御の努力値は少し削りました。構築全体の要請によっては、最速とせずに調整して耐久を上げる努力値振りが必要になることもあると思います。

20140131050542a97.jpg
シャワーズ@オボンの実
特性:貯水
努力値:H156 B252 C76 D20 S4
実数値:225-X-112-154-118-86(注:理想個体値の場合。お祝いシャワーズは配信限定で理想値とはならない)
性格:控えめ
技:お祝いor守る/眠るor願い事/熱湯/寝言or手助け

入手困難なポケモンですが、シャワーズもまた興味を持つポケモンでしょう。命の珠を持ったファイアローのブレイブバード3発で倒される程度の物理耐久とし、特攻に少し努力値を振りましたが、これには特別な調整理由はありません。シャワーズは素の種族値でも耐久が素晴らしく、メガライボルトの雷を耐えたり、メガライボルトのボルトチェンジとファイアローの命の珠ブレイブバードの集中を耐えた試合もありました。バージニア大会では「お祝い/眠る/熱湯/寝言」という技構成のシャワーズを使い、フロリダ大会では「守る/願い事/熱湯/手助け」の技構成を使いました。
お祝いという技は技スペースの無駄と思われるかもしれませんが、この技は非常に戦闘アニメーションが長く、既にかなり有利な展開になっている時に使用することで時間切れを狙える技です(注:お祝いという技は、攻撃技でも変化技でもなく何の効果もない技)。寝言と合わせ、お祝いは技モーション終了に非常に多くの時間を要します。
厳選困難なポケモンですが、お祝いシャワーズが使いたかったために個体値は妥協、バージニア大会で数試合使いましたが、フロリダ大会では理想個体のより定型的なシャワーズに取り換えました。眠るを願い事に、それに伴い寝言を守るに変更。手助けは掃討役のルカリオやバンギラス、そしてボーマンダの火力を上げ、予想外の火力で倒すことを狙っています。シャワーズの働きには満足していますが、場に留まることが多かったので急所被弾数も多かったです。

Wolfeさんがお祝いシャワーズを使うことになった経緯に関してはこちらに詳しく説明があります。
http://nuggetbridge.com/forums/topic/3850-what-does-vaporeon-do/?p=66637

20140131050718292.jpg
バリヤ―ド@防塵ゴーグル
特性:フィルター(効果抜群の技を受ける時にダメージが3/4となる)
努力値:H212 B252 C4 D12 S28
実数値:142-X-128-121-142-114
性格:図太い
技:ワイドガード/凍える風/猫騙し/サイコショック

それまで実戦では殆ど使用せず、大会では空き枠だと思っていました。バージニア大会前夜、バリヤ―ドについて、そしてバリヤ―ドの技構成があまり良くない点についてEnfuegoさんと話し合っていました。彼は私に「神秘の守りより猫騙しを、マジカルシャインよりサイコショックを、そして相手のモロバレルを打ち負かすために食べ残しよりラムの実を持たせるべきだ」と助言してくれました。私は考え、既にモロバレルにラムの実を持たせていたので代わりに防塵ゴーグルを持たせることにしましたが、これが上手くはまりました。猫騙しはタマゴ技であるため、孵化、努力値振り、レベル上げを新たにする必要がありましたが、大会に間に合わせました。バリヤ―ドはバージニア大会におけるMVPとなり、この大会でバリヤ―ドを選出した試合は一度も負けませんでした。この構築において猫騙しは重要で、ルカリオの積みのタイミングを創出するだけでなく、味方のポケモンを守る役割もあります。
凍える風はよく見かけるガブリアス、ボーマンダの同時選出にもよく刺さる素晴らしい技で、そのコンボを打ち破りました。サイコショックはマジカルシャインより遥かに良い技で、バリヤ―ドの特攻種族値100から繰り出されるその技の威力は素晴らしいです。ワイドガードはそれほど使いませんでしたが、これは私をベスト16に導いてくれた技であり、想定していたより使わなかったのは、技構成の組み立てミスというよりは、実戦でのバリヤ―ド使用経験不足によるものです。努力値振りは陽気メガガルーラの恩返し、そして臆病メガゲンガ―のヘドロ爆弾を確定で耐えるものです。余りの努力値を特攻よりも素早さに割いたのは、凍える風で素早さが一段階下がったガブリアスを抜くためのものです。

2014013105071924b.jpg
バンギラス@弱点保険(バージニア大会で使ったバンギラス)
特性:砂起こし
努力値:H252 B20 C220 D12 S4
実数値:207-X-133-157-122-82
性格:控えめ
技:悪の波動/守る/冷凍ビーム/火炎放射

バージニア大会で使用したバンギラス。攻撃が一段階下がった状態のメガクチートのじゃれつく、そしてメガリザードンYのソーラービームを確定で耐えます。威嚇で攻撃が下がるのが嫌なので特殊型のバンギラスを使用しました。岩タイプの技を採用しませんでしたが、これは他の三つの特殊技の範囲に満足していたからです。しかし、実際の大会ではリザードン、ファイアロー同時採用のパーティに当たり、この決断を後悔しています。このバンギラス自体は良かったのですが、この構築では一体も物理アタッカーがいないことになり、ベスト8で当たったルンパッパに対しては打点がなく苦しみました。そこでフロリダ大会ではバンギラスの型を変えることにしました。

バンギラス@弱点保険(フロリダ大会で使用したバンギラス)
特性:砂起こし
努力値:H4 A252 S252
実数値:176-186-130-X-120-124
性格:陽気
技:噛み砕く/守る/岩雪崩/龍の舞

この型のバンギラスは2012年の地方大会から使っていたもので、2014年大会仕様に合わせて少しだけ変えましたが満足しています。初めはバンギラスナイトを持たせていましたが、構築に二体のメガストーン持ちポケモンを入れるのは嫌だったため、耐久面に努力値を振らない弱点保険持ちとしました。弱点保険の発動したバンギラスは、龍の舞の効果と合わせて攻撃が三段階上昇、素早さが一段階上昇となるため、ガブリアスを素早さで抜けるだけではなく、噛み砕くで一撃で倒すことができます。このバンギラスはモロバレル、バリヤ―ドのサポートで龍の舞を積み上手く活躍しました。
物理型と特殊型のバンギラス、どちらも気に入っているので必要になった時にまた使うでしょう。

フロリダ大会では立ち回りがよくなかったし、バージニア大会ではメモを取っていなかったので、個々の試合の詳細については書きません。


最後に。特にフロリダ大会では、この構築をもっと上手く扱えていれば、と思いました。この構築は積み技を使用しなければ火力の低い構築ですが、地方大会に特化した構築であるとは思いません。
この数週間で学んだことがあるとすれば、それは大会に向けて準備するに当たり、実戦で他人と対戦することが重要である、ということです。XY実機のレーティングバトルで主に練習していて、強い日本人の方と当たることもありますが、彼らに対して高い勝率を出していることに満足しています。
ひとつ気付いたことを言えば、地方大会には一人の日本人もいなかったので、戦った相手の構築は対策していたものとは全く異なりました。もっと力を付けたいものです。


誤訳があれば指摘お願いします。

関連記事
スポンサーサイト
いつも御訪問ありがとうございます (*´▽`*)ノ゛☆ありがと☆
にほんブログ村 ゲームブログへ 
Secret

TrackBackURL
→http://poketaroimo.blog.fc2.com/tb.php/238-647b0dd4