非公式シングル全国大会の真皇杯が終わった後の余韻も相まってか、近日「ポケモンはe-Sportsたりうるゲームなのか?」という議論が多く様々な観点で交わされています

交わされている議論の内容を見ると「ポケモンのe-Sports化を公式は望んでいない」という文言が決まり文句のように入っています。果たして、これは本当なのだろうか
もちろん、日本の株ポケがゲームよりカードの方に力を入れている、という話は噂に聞きますし、実際に開催されているイベントはカードの方が盛んでオーガナイザー制度の導入など先進的な取り組みをしているように感じます
海外株ポケTPCi (The Pokemon Company International)は日本の株ポケの子会社であり、VGCもTCGも欧米や世界大会の大会運営はこちらが執り行っています

僕は2013年から公式ダブルVGCの記事を公式/非公式問わず多く読み、翻訳したり内容を掻い摘んで紹介したりしてきました
この3年間ほどの翻訳活動で如何にTPCiがポケモンを競技的に盛り上げようとしてきたかを目の当たりにしました

時系列で気付いた変化を記載していきます

・2013年
世界大会ではArash Ommati氏(イタリア人)がマスター部門でヨーロッパ人として初のチャンピオンに
この年は世界大会で使用された構築のまとめ記事はNugget Bridgeというサイト(http://nuggetbridge.com/)に掲載されていました
このサイトは有志により運営されている非公式サイトですが、後にTPCi社員となり世界大会VGC部門の解説実況を担当するScott Glaza氏を輩出するなど、海外公式と深い関係を築いているサイトです

・2014年
世界大会ではSejun Park氏(韓国人)がパチリスを使用し優勝
初めて欧米の大会の上位構築、世界大会の使用構築が掲載されるようになった年です
http://www.pokemon.com/us/play-pokemon/worlds/2014/teams/europe/
http://www.pokemon.com/us/play-pokemon/worlds/2014/teams/us/
http://www.pokemon.com/us/play-pokemon/worlds/2014/teams/masters/

もちろん、努力値の詳細や選出、立ち回りはわからないので、この年は日本代表として戦う方向けに動画や構築記事をまとめた記事を書いたりしましたが(http://poketaroimo.blog.fc2.com/blog-entry-249.html)、公式サイトでこれだけ多くの情報が公開されるようになったのは大きな前進でした

この年にScott Glaza氏によって書かれた世界大会後の分析記事は海外公式サイトではなくNugget Bridgeに掲載されていました
http://poketaroimo.blog.fc2.com/blog-entry-264.html

・2015年
世界大会ではビエラ氏(日本人)が日本人として6年振りに優勝
世界大会のニコニコ生放送ではビエラ氏やシャロン氏、Tony氏、Scar氏が対戦の解説実況を務めました
日本人プレイヤーが世界大会公式放送で解説実況を務めたのは、この時が初めてだったと思います
特に決勝戦(ジュニア/シニア/マスター)の解説では既にTop8全員分の構築詳細が公開されていたので(http://www.pokemon.com/us/play-pokemon/worlds/2015/teams/masters/)、これらのデータを基に日本人トッププレイヤー達が行った解説実況は歴史に残る素晴らしいものだったと思います

放送内やSNSでは、決勝戦出場者の構築が全て晒されていることに関する是非が議論になっていましたが、マスター部門のビエラ氏の場合は特に生放送で映る機会が非常に多く、手の内が丸見えになった状態での対戦を強いられていたので、お互いの情報アドをイーブンにするためにも適切なものだと思います

世界大会後にはScott Glaza氏が非常に内容の濃い分析記事(http://www.pokemon.com/us/play-pokemon/worlds/2015/vg-tournament-analysis/)を執筆し、僕が翻訳を担当しました(日本が世界の頂点に返り咲く! その1 http://esports-runner.com/pokemon-double/53298-2/

この記事は今までになかった非常に詳細な分析記事で日本人が勝てた理由を紐解いています。BO1(一本先取の試合)とBO3(マッチ戦)の構築の組み方にも触れており、目から鱗が落ちました

・2016年
ルールが禁止伝説ポケモンを解禁したダブルバトルだと公表されてすぐに、TPCiのScott Glaza氏はこのルールで使用可能な禁止伝説ポケモン15体と一般ポケモンの解説を公式サイトに掲載しました
http://esports-runner.com/pokemon-double/125873-2/
http://esports-runner.com/pokemon-double/vgc2016-general-scottglaza/

もちろん、このような個別のポケモン解説記事が公式サイトに掲載されたのは歴史上初めてのことです

冬の地区大会前にはTPCi社員で世界大会運営責任者のChris Brown氏がルール変更の可能性に言及して話題になりました
(「ダークホール」は禁止すべきか。TPCi「2月の地区大会の結果によっては検討する。」 http://esports-runner.com/pokemon-double/147704-2/

ここで重要だったのは、実際に「ダークホール」規制が行われるかどうか、ということもありますが、歴史上初めてVGCプレイヤー側からの提案によって公式がルール変更を行う可能性があったこと、換言すると、よりゲームの競技性を高めて欲しいプレイヤー側の提案に公式が寄り添う形になっていたということです
(結局は「ダークホール」によってどれくらいゲームの競技性が損なわれるか、一旦決定したルールをシーズン中盤で変更した良いかどうかの是非、その他の総合的な判断によりこの件は立ち消えになったようですが)

この後にはプレイヤー側からの意見を基に実際に公式が大会運営方式を変更した事例もありました
(スイスドロー予選を3本勝負で開催する決定権が大会主催者に与えられる http://esports-runner.com/pokemon-double/swiss-round-best-of-3/


少なくとも海外公式TPCiはポケモンを対戦競技(e-Sports)として盛り上げる方向で毎年毎年少しづつ変化しています
事実を多くの方に知ってもらいたかったため今回は執筆させて頂きました

どなたかのお役に立てば幸いです
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