レポート原文http://nuggetbridge.com/reports/mushroom-dancer-senior-division-3rd-place-report-worlds/

注:今回の翻訳から試験的におだんさん(@poke_odan)の日本語変換補助ツール(http://pokeodan.blog55.fc2.com/blog-entry-97.html)を使わさせていただきます。

ツールの使い方、FC2ブログでのHTML表記でアドバイスを下さったおだんさんに感謝します。



ポケモン 性格 技1 技2 技3 技4 特性 持ち物
モロバレル なまいき キノコのほうし ヘドロばくだん まもる いかりのこな さいせいりょく ゴツゴツメット
ロトム(ヒート) おだやか おにび オーバーヒート まもる ボルトチェンジ ふゆう オボンのみ
ボーマンダ ひかえめ いばる りゅうせいぐん かえんほうしゃ まもる いかく いのちのたま
カメックス ひかえめ しおふき れいとうビーム まもる はどうだん あめうけざら カメックスナイト
ギルガルド なまいき シャドーボール せいなるつるぎ ワイドガード キングシールド バトルスイッチ ラムのみ
バンギラス いじっぱり りゅうのまい いわなだれ かみくだく まもる すなおこし バンギラスナイト


注:火力や耐久の指標としてあまり一般的ではない型のダメージが一部含まれているように感じますが、それは欧米のメタゲームで一般的だったりするものや、極端なものに対しての数値を示すためのもののようです。
H12 D36 ガブリアスはメガライボルトのめざめるパワー氷を耐えるもの。

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モロバレル@ゴツゴツメット
特性:再生力
努力値:H252 B108 D148
実数値:221-X-104-105-130-31
性格:生意気

技:キノコの胞子 ヘドロ爆弾 守る 怒りの粉

・控えめ眼鏡サザンドラの大文字のダメージ割合が84.1%-99.5%
・攻撃が一段階下がったファイアロー@命の珠 のブレイブバードのダメージ割合が75.1%-89.5%
・意地っ張りメガガルーラの恩返しのダメージ割合が73.3%-85.9%
・控えめルンパッパの冷凍ビームのダメージ割合が37.1%-44.3%で二耐え
・控えめサーナイトのサイコショックのダメージ割合が76%-90.4%
・控えめサーナイトのサイコショックのダメージ割合が68.7%-82.3%

rotom-heat.png

ヒートロトム@オボンの実
特性:浮遊
努力値:H252 B100 C4 D140 S12
実数値:157-X-140-126-159-108
性格:穏やか

技:鬼火 オーバーヒート 守る ボルトチェンジ

・控えめサーナイトのサイコキネシスのダメージ割合が40.1%-47.7%で二耐え

・控えめ眼鏡サザンドラの流星群のダメージ割合が85.9%-101.2% (一撃で倒される確率は6.3%)
・控えめ眼鏡サザンドラの悪の波動のダメージ割合が53.5%-63% オボンの実込みで二耐え
・陽気ガブリアスの岩雪崩のダメージ割合が35.6%-42%で二耐え
・意地っ張りギャラドスの滝登りのダメージ割合が80.2%-95.5%
・陽気メガガルーラの恩返しのダメージ割合が69.4%-82.8% オボンの実込みでも二発で倒される
・C216↑上昇補正性格のウォッシュロトムのハイドロポンプのダメージ割合が84%-99.3% 一発は耐える

・オーバーヒートでD252↑上昇補正性格モロバレルに対してダメージ割合が57.9%-68.7%

salamence.png

ボーマンダ@命の珠
特性:威嚇
努力値:H4 B4 C252 D4 S244
実数値:171-X-101-178-101-151
性格:控えめ

技:威張る 流星群 火炎放射 守る

・素早さは控えめ眼鏡サザンドラ+1
・火炎放射でH252クチートに対してダメージ割合が87.8%-104.4% 25%の確率で一撃
・H4メガガルーラの対して流星群でダメージ割合が78.4%-92.8% 確定二発
・H12 D36ガブリアスに対して流星群のダメージ割合が165.9%-198.3%で一撃
・H4サザンドラに対して流星群のダメージ割合が182.7%-218.4%で一撃

・攻撃が一段階下がった意地っ張りメガガルーラからの恩返しのダメージ割合が65.4%-77.1%
・攻撃が一段階下がった陽気ガブリアスからのドラゴンクローのダメージ割合が64.3%-77.1%

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カメックス@カメックスナイト
特性:雨受け皿→メガランチャー
努力値:H4 C252 S252
実数値:155-X-120-150-125-130 (155-X-140-205-135-130)
性格:控えめ

技:しおふき 冷凍ビーム 守る 波動弾

・H12 D36 ガブリアスに対して冷凍ビームでダメージ割合が136.2%-162.1%で一撃
・H252 D↑140 ヒートロトムに対してしおふきでダメージ割合が104.4%-123.5%で一撃
・H4サザンドラに対して波動弾でダメージ割合が101.9%-119%で一撃

・控えめ眼鏡サザンドラからの悪の波動のダメージ割合が62.5%-74.1%
・控えめ命の珠ボーマンダからの流星群のダメージ割合が81.2%-96.1%

aegislash.png

ギルガルド@ラムの実
特性:バトルスイッチ
努力値:H236 A92 B84 C76 D20
実数値:165-82-181-80-190-58 (165-182-81-180-80-58)
性格:生意気
S個体値0

技:シャドーボール 聖なる剣 ワイドガード キングシールド

・シールドフォルムに対して控えめ眼鏡サザンドラの悪の波動のダメージ割合が83.6%-99.3%で耐える
・陽気ガブリアスの地震のダメージ割合が50.9%-61.8%
・控えめ or 冷静 ギルガルドのシャドーボールのダメージ割合が65.4%-77.5%

ボーマンダの威張る+ラムの実のコンボ使用後
・聖なる剣でH4サザンドラに対してのダメージ割合が134.5%-158.3%で一撃
・聖なる剣でH252 B12 ズルズキンに対してのダメージ割合が104.6%-124.4%で一撃
・聖なる剣でH4マンムーに対してのダメージ割合が133.3%-156.9%で一撃
・聖なる剣でH164 B↑140ルンパッパに対してのダメージ割合が59.6%-70.4%
・聖なる剣でH4メガガルーラに対してのダメージ割合が113.8%-134.8%で一撃
・聖なる剣でH252メガガルーラに対してのダメージ割合が97.1%-115% 87.5%の確率で一撃

・シャドーボールでH4サーナイトに対してのダメージ割合が83.3%-100% 6.3%の確率で一撃

tyranitar-mega.png

バンギラス@バンギラスナイト
特性:砂起こし→砂起こし
努力値:H180 A12 B132 D4 S180
実数値:198-171-147-X-121-104 (198-204-187-X-141-114)
性格:意地っ張り

技:龍の舞 岩雪崩 噛み砕く 守る

ダメージ計算は全てメガバンギラス前提
・控えめ眼鏡サーナイトのムーンフォースが75.7%-88.8%のダメージで耐える
・陽気ガブリアスの地震が42.4%-49.4%で二発耐える
・意地っ張り or 勇敢 メガクチートのアイアンヘッドが84.8%-100%のダメージ 一撃で倒される確率は6.3%だけ

・龍の舞を一回積んだ状態でH4サーナイトに対して噛み砕くで112.5%-133.3%のダメージで一撃
・龍の舞を一回積んだ状態でH252 B12ウォッシュロトムに対して68.7%-80.8%で砂嵐天候ダメージを挟んで確定二発

Lead Combinations

amoonguss.pngsalamence.png

モロバレル+ボーマンダ

ボーマンダが威嚇でモロバレルの物理耐久を補佐し、モロバレルは怒りの粉で攻撃を吸って、高い特殊打点を持つボーマンダを暴れさせる組み合わせ

rotom-heat.pngsalamence.png

ヒートロトム+ボーマンダ

性格が穏やかで特殊耐久を高めたロトムの物理耐久をボーマンダの威嚇で補佐し、ボーマンダの弱点を突いてくる氷タイプのポケモンはヒートロトムで倒せる組み合わせ

aegislash.pngsalamence.png

ギルガルド+ボーマンダ

シールドフォルムで元々耐久の高いギルガルドを威嚇でさらに強化。ボーマンダの威張る+ギルガルドのラムの実のコンボで、マンムーやメガガルーラ、キリキザン、ズルズキン、サザンドラ等を聖なる剣で一撃で倒す。ロトムやメガクチート、ルンパッパ等を聖なる剣で二発で倒す。

blastoise-mega.pngamoonguss.png

カメックス+モロバレル

モロバレルの怒りの粉で攻撃を吸い、カメックスが残りHPに威力が依存する技である、しおふきの火力を保障。モロバレルの苦手な炎タイプのポケモンをカメックスで処理。物理アタッカーに対してはモロバレルのゴツゴツメットで削りを入れる。

rotom-heat.pngaegislash.png

ヒートロトム+ギルガルド

固い組み合わせ。ヒートロトムのボルトチェンジからボーマンダを繰り出し、威嚇を撒く。

tyranitar-mega.pngsalamence.png

バンギラス+ボーマンダ

高打点の組み合わせ。物理耐久に努力値を割いたバンギラスを威嚇でサポートし、龍の舞を積む隙を作り、さらに特殊高打点で圧力をかける。

予選第5ラウンド Jacob Wallerさんとの試合


準決勝 優勝したNikolai Zielinskiさんとの試合


誤字脱字明らかな誤訳などあれば御指摘お願いします。
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世界大会9位でEggy Emporium共同設立者のWolfeさん(@WolfeyVGC)の構築・レポート原文http://www.eggyemporium.com/slider/worlds-2014-9th-place-report/

参考として今年のWolfeさんの別の構築記事
http://poketaroimo.blog.fc2.com/blog-entry-238.html
世界大会の構築・KP記事
http://nuggetbridge.com/articles/teams-2014-pokemon-world-championships/

注:今年のアメリカ全国大会で使用した構築に関する記事はWolfeさんは公開していません。
注:翻訳には一部Wolfeさん本人に確認しての意訳や省略が含まれます。

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・構築と世界大会への準備

注:Wolfe Glickさんは過去にアメリカ全国大会優勝、WCS2012世界大会2位といった素晴らしい成績を残しているため自身への期待値が高く、今年のCPシステムで世界大会代表権を勝ち取ることができなかった自分への苛立ちがこの文章の背景にあると思われます。

アメリカ全国大会は6-3という成績に終わりすっかり意気消沈し、ポケモンをやめようという気分にさえなっていました。最高の構築ができたと思っていたので7-2という成績だったとしてもがっかりしていたでしょう。
アメリカ全国大会の翌日から友人達とヨーロッパに旅行に行っていましたが、これにより三週間ポケモンの練習が出来なくなったため、LCQを勝ち抜くことは困難だろうと、期待は少なくなっていました。

一週間ポケモンのことを考えるのを完全にやめていたところ、諦めていても事態は何も好転しないし、LCQを勝ち抜くことに集中しようという気持ちになりました。やる気も戻ってきたので、これまで何度も本当に助けてくれた親友のRay Rizzoさん(@RayRizzoVGC)にアドバイスを求めるべく、彼に多くの文章を送りつけましたが、ヤミラミ+メガヘルガーのようなふざけた組み合わせもあり、時に無視されることもありました。
当初、Rayさんが非常に強固な組み合わせだと言っていた、「サザンドラ サンダー クチート」の三体を軸に考え始めましたが、残りのポケモンを上手く埋めることができませんでした。親友のMarkusさん(@13Yoshi37)はハリテヤマを薦めてくれましたが、ちょっと合わない気がしました。(ひょっとしたらこれは間違いだったのかもしれません)構築を先に進めることができないのでイライラし、そこで、Premier Challengeで勝利して時に使用していた滅び構築ならばアメリカ全国大会で使用した構築と同じくらいは勝てるだろうと考え、さらに当時使用していたガルーラの枠をクチートに変更すれば、より相手にとって脅威となるだろうと考えました。
Premier Challengeで使用していた元の構築は「ボーマンダ カエンジシ ガルーラ ゴチルゼル ニョロトノ ルンパッパ」というものでしたが、これを「サザンドラ ヒートロトム クチート ゴチルゼル ニョロトノ ルンパッパ」に変更しました。

この構築を試したところ、ハバンの実を持たせた控えめサザンドラもヒートロトムも命の珠ルンパッパも良くないと思いました。いくつかポケモンの型を変更していましたが、「ヒートロトムではなくバークアウトを採用したズルズキンを使ってみてはどうか」というMarkusさんのアドバイスが非常に役立ちました。過去に使用してきたズルズキンはあまり輝いていませんでしたが、ゴチルゼルと組ませることで非常に強力になりました。

この変更後、PokemonShowdownで主に練習しました。(PokemonShowdownはPokemon Onlineより遥かに劣化しているので戻ることはできないのでしょうか?)負けた時は自分自身のプレイングミスではなく構築の欠陥のせいにしていました。(勿論これは間違ってます)
負けが込んでイライラしてきたので、先述した「サンダー サザンドラ 鋼(クチート)」の軸に戻したところ、本格的に連敗し始めました。何をしても負けます。1600あったELOレーティングが一日で1400になりました。サンダー軸で非常に負けまくったので、ズルズキン入りゴチルゼル構築にまた戻しました。さらに負け続けましたが、滅び構築の6枠目のポケモンはズルズキンとすることで確定しました。

ズルズキンを入れること自体は効果てきめんでした。DillonさんやMarkusさんのアドバイスを受けて努力値配分を改善したものの、それ以外は大きな変更はしませんでした。

Battle SpotのダブルレーティングとPokemonShowdownで非常に練習しました。ダブルレーティングの方は、この構築の大きな壁となるハイパーボイスを使うニンフィアやメガサーナイトがいる点で大きくメタゲームが異なっていますが、ともかくここでアメリカ2位と世界10位以内を達成。showdownのVGC2014では1位を達成。しかし、このどちらの環境も精確な強さの指標ではないと思っています。世界大会一週間前にMarkusさんが訪ねてきて、「実戦練習を多く積み過ぎるのは良くない」というアドバイスをしてくれたので、練習をやめました。(この彼の判断はおそらく正しかったでしょう) LCQを勝ち抜いた場合に備えて別の構築を作ろうと考えていましたが、「それはLCQを勝ち抜けなかった場合に非常に残念な気持ちになるし、LCQを勝ち抜いて世界大会本戦に出られたとしても、本戦の成績が悪いと、LCQと違う構築を使った自分を責める気持ちになるだろうから、一貫して同じ構築を使い続けよう」とMarkusさんは説きました。これらの理念を念頭に置いて、MarkusさんとMax(これは私Wolfeの弟です)と共にあまり実戦練習はせずに、しかし机上であれこれ模索しながら世界大会に備えました。私はワシントンDCから20-30分の所に住んでいるので、ホームアドバンテージがあります。実家で寝起きし、食事を取り、世界大会会場に毎日向かうことが出来たのは非常に大きかったです。

後から考えると世界大会本戦に向けて違う構築を用意していれば、と思う面はありますが一貫して同じ構築を使い続けることにした決断に後悔はしていません。LCQ勝ち抜き後、ポケモン公式サイトから使用構築が本戦前に公開されてしまったのは、大きなディスアドバンテージでしたが、公開しないでくれれば良かったのに、と思いました。

注:今年は、英語圏向けポケモン公式サイトで各国の代表決定戦、LCQ勝ち抜けの各カテゴリー4人、世界大会上位4人の構築が公開されるようになりました。代表決定戦から世界大会までは期間があり、また世界大会本戦ベスト4以上のプレイヤーの構築の公開は準決勝開始前後のため、そこまで大きな影響はないのですが、LCQを勝ち抜いたプレイヤーは本戦前に構築を公開されてしまいます。ルール上はLCQから世界大会本戦前に登録構築の変更はできますが、Wolfeさんの記述にあるように複数の構築を高いレベルで操るのは困難であるため、同じ構築を使う方がほとんどのようです。
ただし、このLCQ勝ち抜き者のディスアドバンテージがあるにも関わらず、ジュニアの部ではヤマモト コウタ選手は優勝しました。

http://www.pokemon.com/us/play-pokemon/worlds/2014/teams/lastchance/
Team Details

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ニョロトノ@食べ残し
特性:雨降らし
努力値:H220 B172 C4 D92 S20
実数値:193-X-117-111-145-93
性格:穏やか

技:熱湯 守る アンコール 滅びの歌

長い間使っていた型のニョロトノであり、たまたま気に入ったポケモンです。このHBの努力値振りで、食べ残しによる回復を挟んで攻撃が一段階下がった拘り鉢巻を持ったファイアローのブレイブバードを二発耐えることができます。素早さは、無振りやそれに近い同族を抜かす程度のもの。残りの努力値を特防へ。
HPの努力値は220とすることで実数値が193 (16n+1) となり食べ残しによる回復効率が良くなります。
ニョロトノは練習とは違う使い方を実際の大会でしました。LCQに於いては、結局威嚇要員(クチート、ズルズキン)と共に選出し、その素晴らしい耐久と熱湯による火傷で相手に負担をかけていく使い方をしました。期待し過ぎて負けた試合もありましたが、火傷の追加効果がある熱湯は素晴らしい技です。
残りの技構成も単純なものです。御存知のように2012年にはソーナンスとムウマージを採用した滅び構築を使用していましたが、その当時から滅び構築は使っていたので、LCQのような大舞台で使うには多く経験を積んでいる構築を使う方が良いと考えました。滅びの歌を使用した試合がいくつかありましたが、これを使うのはBO3のマッチ戦よりもBO1の試合の方が良かったかもしれないと思いました。トリックルームを張ってメガクチートを展開するのと滅びの歌からターン稼ぎするのはちょっと相反するものになっています。
アンコールは厄介な相手であるギルガルドの対処に役立ちます。身代わりやキングシールドで技を固定させたり。守るは食べ残しと相性のいい技です。

勿論、ニョロトノ採用の最大の理由は特性雨降らしによる天候変化です。ルンパッパの特性すいすい発動とより重要な相手のメガリザードンYの脅威を排除すること。ニョロトノとゴチルゼルの組み合わせはメガシンカを終えた相手のメガリザードンYに対して後ろからニョロトノを投げることで、逃さず倒して二度目の天候変化を許さない組み合わせです。
この組み合わせは相手のリザードンと対する時以外でもニョロトノのアンコールで相手の猫騙しや守るを固定することで、実質2対1の状況を作り出すことができ、その間に癒しの波動や滅びの歌、あるいは単にフリーになっている相手の残り一体に集中攻撃をかけるなど(この状況では相手はアンコールを警戒して守るが使いにくい)有利な状況を作ることができます。

天候を確実に取りに行くため、あるいはトリックルーム展開のためにニョロトノの素早さを最遅にすることは考えなかったのか、という意見がありますが、個人的には相手のバンギラスの素早さを判定することが重要でしたし(相手のバンギラスが遅い場合はトリックルームを張る際に注意)、ギルガルドやクチートより速いことも重要でした。

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ルンパッパ@突撃チョッキ
特性:すいすい
努力値:H108 B148 C124 D12 S116
実数値:169-81-109-138-122-105
性格:控えめ

技:熱湯 冷凍ビーム ギガドレイン 猫騙し

ルンパッパはあまり使いませんでしたが、選出した時は良い仕事をしてくれました。ルンパッパを選出する時は必ずニョロトノを選出しなければならない、といった考えはなく、二体のポケモンを分けて考えていました。ルンパッパは猫騙しによってゴチルゼルの癒しの波動や二体の威嚇要員、影踏みなどのサイクルを上手く回す補助をしてくれました。水技としてハイドロポンプではなく熱湯を採用したのは、技外しの防止、またルンパッパの努力値を耐久寄りにしたので一撃で倒す火力よりも確実に相手を削る役割を求めたからです。特防を上げる持ち物である突撃チョッキを持たせたのは、オボンの実が他にとられていたから、ということもありますが、これは威嚇要員と熱湯使いが二体いることで物理耐久面は補助できていること、ゴチルゼルの癒しの波動と相性が良いことからも説明できます。この努力値振りによって雨下でスカーフドーブルを抜き、また冷凍ビームでガブリアスを大抵倒せます。サザンドラの眼鏡流星群を余裕をもって耐え、その後メガガルーラの恩返しをかなりの確率で耐えるようにしたので、HPと防御に多くの努力値を割いた形となりました。ルンパッパが実際に試合でどのような動きをしていたかは、LCQで本戦出場を賭けてベスト4決定でヤマモト ショウタさん(@yamacya_hiromi)と戦った下記の動画から確認できます。



モロバレルに対抗するため、この構築には草タイプのポケモンが必要だったので、ルンパッパが適役でした。勿論、二体目の猫騙し使いという役割もあるのですが。ルンパッパとズルズキンの二体の猫騙し要員がいることで、時に猫騙しのループを使用することさえでき、これは相手の動きを封じるのに効果的でした。ルンパッパというポケモンは中速なので、トリックルーム下では速いポケモンを抜きつつ、非トリックルーム下では遅いポケモンを抜くことが出来、使い勝手が良かったです。実際の所、この構築に於いてはルンパッパとニョロトノの組み合わせは最悪で、世界大会とLCQのメタゲームではシナジーが良くなかったです。

・雨構築に関するメモ書き

雨構築を使ってアメリカ全国大会で好成績を収めたRay Rizzoさんが雨構築を気に入っていないように、多くのプレイヤーが雨構築は典型の構築としては良いものではないと考えているのを私は知っています。私自身もずっと雨構築は評価しておらず、Markusさんと議論を交わしてもそうでした。私の考える雨構築が抱える問題点というのは(ここでいう雨構築はニョロトノ、ルンパッパ軸のものを指していますが)、効率的に機能させるためには、この二体を同時に選出しなければいけない、という点でした。R_Justice(@R_justice)さんの雨構築(http://d.hatena.ne.jp/R_justice/20140509/1399643315)ではルンパッパは雨下すいすいによって上からの冷凍ビームでガブリアスを倒したり、ニョロトノの雨で強化されたタイプ一致の水タイプの攻撃に対して耐性のある相手の水タイプのポケモンへの打点を持つポケモンとして活躍しています。

ニョロトノとルンパッパを単体ではそれぞれ気に入っているのに、同時に選出することに抵抗を感じている理由について考えてみましょう。多くの対戦では、この二体を同時に選出することはありませんでした。ニョロトノが滅びの歌を使いながら後ろから特性影踏みのゴチルゼルを投げる、という使い方をするには、ニョロトノとズルズキンを初手で出し、裏にゴチルゼルとクチートを置く選出が最適だと感じたので、ルンパッパを選出するのは、猫騙しに加えて氷タイプと草タイプの技範囲を求めた、限られた場面のみでした。具体的にはSejunさんの雨パーティ(注:ここではSejunさんが韓国代表決定戦で優勝した際に使用した雨構築のことを指す)と対戦する場合、私のルンパッパの素早さはSejunさんのものより速く、控えめサザンドラの眼鏡流星群を耐える調整が活きるので選出していました。

ニョロトノとルンパッパは同時選出することは殆どなかったものの、それぞれがこの構築で活躍してくれました。どちらも特防とHPが高く、また二体の威嚇要員がいることで長く場に留まり、威嚇や猫騙し、雨降らしを出し入れしながら詰めていくこの構築にフィットしていました。ニョロトノとルンパッパのどちらも熱湯を採用していることで二体のフェアリー弱点のポケモンがいて、一撃で倒すことができない相手のメガクチートに対して負担をかけることができました。この二体は防御面を厚くしているのでゴチルゼルの癒しの波動による回復の恩恵が大きいです。相手はニョロトノが熱湯で物理アタッカーを火傷させられたりアンコールを使われることを嫌ってニョロトノに対して集中攻撃をかけてくることが多かったので、癒しの波動が非常に活躍しました。一方でルンパッパは突撃チョッキのおかげで特殊技主体のパーティに対して脅威となるポケモンで、自身のギガドレインによる回復と癒しの波動による回復で交代の多用による負荷を気にせず、長く場に残ることができました。ゴチルゼルの癒しの波動という技は非常に有用で、倒されそうなポケモンを回復し、劣勢だった試合を巻き返したり、時には時間切れでの勝利判定をもたらしてくれたりと貢献しました。

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ゴチルゼル@オボンの実
特性:影踏み
努力値:H252 B12 D244
実数値:177-X-117-115-177-63
性格:生意気
S個体値0

技:サイコキネシス 癒しの波動 守る トリックルーム

これまで滅び構築を使う際はいつもゴチルゼルを採用してきましたが、この技構成が一番素晴らしいものだと思います。努力値振りは一般的なものと変わらないように見えるでしょうが、これは必要に駆られてこのような振り方になったものです。二体の威嚇要員がいるので物理防御面の努力値が薄いことは気にならず、一方で眼鏡サザンドラの悪の波動を耐えたいのでこのような努力値振りになっています。このゴチルゼルの最も目立つのは癒しの波動という技でしょう。Ray Rizzoさんはこの技を全く評価していませんでしたが、私はメガクチートや滅び構築に最適な技だと認識しています。癒しの波動は私に多くの勝利をもたらしてくれた技で、マヌケな技に見えるかもしれませんが、この技を採用する選択は完璧でした。守るとトリックルームはこの構築では必須の技で、「くすぐる」という技は真剣に採用しようとは考えませんでした。少なくとも私の構築では残り一枠の技としてはサイコキネシスがベターだと考えました。ゴチルゼルは場の掌握に役立つポケモンです。

ゴチルゼルはトリックルーム下でクチートと組んで相手のポケモン二体を素早く処理し、4対2の状況を作りニョロトノの滅びの歌で〆る展開を容易にしてくれました。ゴチルゼルの影踏みにより相手は威嚇要員に交代したり、クチートの技に対して耐性のあるポケモンと交代したりすることができません。ズルズキンと組んだ場合は威嚇とバークアウトで相手を弱体化できます。ズルズキンの挑発によって相手のモロバレルは置物になります。サザンドラと並べた場合は相手のサザンドラやナットレイを逃さず倒せます。(注:後述されているサザンドラの項で確認できますが、世界大会では準速眼鏡サザンドラが多かったので、臆病最速サザンドラを使っていたWolfeさんは先制で倒すことが出来た)
ゴチルゼルは個人的にはサポート役として最高のポケモンです。

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クチート@クチートナイト
特性:威嚇→力持ち
努力値:H252 A132 B60 D60 S4
実数値:157-134-113-X-83-64 (157-156-152-X-123-64) 注:素早さはゴチルゼル+1
性格:意地っ張り
S個体値17

技:じゃれつく アイアンヘッド 守る 不意打ち

メガクチートは世界大会で多く使ったポケモンですが、それには理由があります。私のプレイスタイルの傾向として、ポケモンの交代が多いのでメガシンカ前の耐久種族値の低いメガクチートは扱いにくいポケモンでした。しかし、ゴチルゼルと組ませることでクチートの強さをもっとも効率的に発揮させることができると気付きました。普段私が「シナジー」という言葉を用いるのは、相性補完が良く交代がしやすい組み合わせであったり、一体がもう一体に対する脅威を取り除いてくれるような組み合わせのことを指していますが、ここでいうシナジーとは全く別のものです。
  
前の記述で述べたように、アメリカ全国大会で使用した構築は、読みの負担の大きいものであったため、今回はできるだけ負担を減らせるように組むことを心掛けていました。トリックルーム下でのゴチルゼルとメガクチートの組み合わせは脅威です。クチートの攻撃+ゴチルゼルのサイコキネシスを耐えられるポケモンはほとんどいないので、簡単に開いてのガルーラやロトムを倒せました。ゴチルゼルは攻撃によって直接クチートをサポートするだけではなく、特性影踏みにより相手が特性威嚇のポケモンに交代することを封じることで、間接的にクチートの火力をサポートしています。メガクチート同士の対面になった際は、相手の威嚇によってこちらのクチートの攻撃が一段階下がった場合でも、クチートは相手のクチートに攻撃しつつゴチルゼルは癒しの波動でサポートするという戦法が取れるのが良かったです。

この努力値配分はDillonさんとMarkusさんのアイデアの組み合わせによるものです。ファイアローのフレアドライブを耐え、ガブリアスの攻撃が一段階下がった状態での地震は二発耐える。控えめサザンドラの大文字を耐えますが、眼鏡サザンドラが多くなった状況でこの調整はあまり意味がなかったでしょう。攻撃は一段階下がった状態でもじゃれつくでガブリアスを一撃で倒せる数値を確保。素早さの努力値4というのは、余りをどこに振っても変わらない分を振った、というだけで素早さ実数値64のクチートを作るのに素早さ個体値が18か19の個体が容易できなかったために、こうしただけです。
トリックルーム下でゴチルゼル(63)、クチート(64)の順で行動させたいがためにこうしたのですが、これはウォッシュロトムをオボンの実を発動させることなく倒したり、先にサイコキネシスで身代わりを破壊した後、本体にクチートの攻撃を当てたかったためです。

このクチートの技構成は一般的なものですが、この構築には最適な構成だったと自信を持っています。LCQで対戦したヤマモト ショウタさんのクチートの技構成は「身代わり 炎の牙 じゃれつく (恐らく岩雪崩)」でした。Markusさんは自分の構築のクチートに炎の牙採用を検討していたようですが、じゃれつく+アイアンヘッドの技範囲とかぶる部分があります。(どちらかのタイプ一致技が等倍以上で入ることが多いので炎の牙採用は条件が限られる)
アイアンヘッドは外しの心配がないのが大きいです。じゃれつくを打ちたい場面では思考停止で使ったことは一度もなく、リスクリターンを検討し、ダメージ計算しながら必要以上にじゃれつくを使用しないようにしていました。
不意打ちはトリックルーム下でのファイアローへの打点や削れたポケモンに対してのとどめとして使用しました。不意打ちは優先度+1の技であり、ズルズキンの挑発で変化技を封じることで非常に機能しました。

クチートは強力なポケモンですが、使いこなすには訓練が必要です。一方でメガシンカ前の低種族値で威嚇を出し入れしながら場を上手くコントロールしたいですが、一方でクチートに攻撃させたい時に十分なHPが残っていないといけないため
、扱いに苦労しました。相手が世界大会レベルのプレイヤーとなるとクチートを場に出すタイミングが読まれやすく、細心の注意を払っていました。

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ズルズキン@ラムの実
特性:威嚇
努力値:H236 A148 B108 C12 D4
実数値:170-129-149-67-149-56
性格:生意気
S個体値0

技:猫騙し バークアウト ドレインパンチ 挑発

ズルズキン採用というアドバイスをくれたMArkusさん、努力値配分を考えてくれたDillonさんに感謝します。ゴチルゼルと組ませた時のズルズキンの活躍は素晴らしいものでした。当初、ズルズキンというポケモンの評価は高くありませんでした。冗談でMarkusさんからバークアウトを使うズルズキンとゴチルゼルの組み合わせのことを聞き、特殊技を使うモロバレルやウォッシュロトムやギルガルドの対処に困っていたので試してみたところ、その活躍は予想以上でした。

この努力値配分はこれまでDillonさんが考えたなかで最高のもののひとつだと思います。攻撃はH4メガガルーラを丁度ドレインパンチ二発で倒せる程度のものだったので、これは相手のメガガルーラが陽気AS振りなのか耐久に振ったものなのかの判断に役立ち、マッチ戦のその後の立ち回りを容易にしてくれました。

防御は攻撃が一段階下がったファイアロー@拘り鉢巻 のブレイブバード耐え、また意地っ張りメガガルーラの恩返しを意識した形になっています。性格に生意気を選択したのは、拘り眼鏡サザンドラの流星群を受けることを意識してのものでした。威嚇とバークアウトのおかげでフェアリータイプの攻撃を受けない限り、長く生き延びることができます。

特攻のちょっと変わった数値について説明しなければいけません。C12振りという数値。当初はバークアウトの火力を上げるため、C36振りまで上げることも考えましたが、耐久に振っている努力値を減らしてまで投資する価値はないと判断してやめました。ズルズキンの特攻種族値は45と低いものですが、この数値でRayさんがアメリカ全国大会で使用していたACS振りの無邪気ギルガルドを命の珠反動ダメージとバークアウトのダメージ二回ずつで倒すことが出来、またMarkusさんとの世界大会本戦での試合で役立ちましたが、ゲンガーをバークアウト4発で辛うじて倒せます。S個体値0の生意気ズルズキンを使用することで、相手のギルガルドより遅くなり、耐久種族値が低くなるブレードフォルムを攻撃することができます。

バークアウトは音技なので身代わりを貫通しつつ、相手二体にヒットし、かつ特攻を下げることが出来る面白い技です。ゴチルゼルと組ませることで、相手は威嚇やバークアウトで能力の下がったポケモンを交代することができないので場の支配能力が高いです。鬼火を使ってくるロトムには挑発を使えば完全に封じ込めることが出来ます。

ズルズキンを採用したことで、パーティ全体で見た火力が低くなったことにはちょっとだけ不満がありました。また、威嚇やバークアウトでじわじわ詰めるような構築となったため試合が決着するのに時間がかかり、急所被弾回数が多くなってしまいました。しかし、それでもズルズキンの威嚇やバークアウト、挑発によってクチートを裏から出すタイミングを創出しやすく組めたので満足しています。

ズルズキンについて要約すると、
・ドレインパンチはガルーラ打点となるタイプ一致の回復技
・バークアウトはギルガルド等の特殊アタッカーを弱体化させる技
・挑発はモロバレルや鬼火を使うポケモンやギルガルドの変化技を防ぐ技。また不意打ちを通したり、読みの負担を減らす手助けをする技
・猫騙しは縛り状態の解除や、トリックルーム展開、滅びの歌のサポートをする技
・ラムの実は交代タイミングでモロバレルと対峙したり、ダークホールを使うドーブルに備えてのもの

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サザンドラ@命の珠
特性:浮遊
努力値:H12 B108 C132 D4 S252
実数値:169-X-124-162-111-165
性格:臆病

技:火炎放射 悪の波動 流星群 守る

サザンドラは強力なポケモンですが、選出は一番少なかったです。相手のキリキザンやナットレイ、眼鏡サザンドラを処理するのに使用しました。悪の波動の技枠は最初は挑発で試していましたが、面倒なロトムの処理が遅くなるので悪の波動にしました。大文字ではなく火炎放射を使っているのは技外しのリスクを嫌ったためです。これは滅びの歌以外に処理ルートのないナットレイを確実に倒すためです。ドラゴン技も本当は確実な龍の波動を採用したい気持ちがありましたが、ダメージ計算の結果流星群採用としています。

サザンドラは相手の眼鏡サザンドラを確実に倒すために最速とし、仮に相手がスカーフ持ちだったり、同速負けしたり、流星群を外したりしても裏からゴチルゼルを出して、こちらの有利な場を作る起点にできるように考えました。

特攻の数値は、Markusさんのように耐久にあまり振っていないロトムから控えめ眼鏡流星群耐えロトムがいることを考慮にいれて、耐久の薄いロトムは悪の波動でオボンの実を発動させても次に流星群で倒すことが出来、耐久の厚いロトムは悪の波動でオボンの実が発動せず次の流星群で倒すことが出来る、絶妙な魔法の数字です。

この構築には満足していましたが、内外に問題がありました。世界大会本戦前に公式サイトからポケモンの持ち物、特性、技ありとあらゆる情報が公開されてしまいました。対戦相手全員に私の構築はばれています。種も仕掛けもありません。大会関係者からは本戦前に登録パーティの変更が可能なことを伝えられましたが、別の構築などあるはずもありません。


LCQレポート
ベスト4決定戦 ヤマモト ショウタさん(@yamacya_hiromi)との試合

(画像はやまちゃー君に許可をもらい掲載させていただきました)




彼の構築は私の構築を改良したような形でした。くすぐると挑発を使うゴチルゼル、「身代わり 炎の牙 岩雪崩 じゃれつく」という構成のクチート、地震を使うバンギラス@命の珠、メンタルハーブを持ったモロバレル、拘り眼鏡サザンドラ、そしてヒートロトム。
もっとしっかり試合内容を覚えていればよかったのですが、とにかく非常に競った試合でした。初戦はルンパッパの熱湯で彼のクチートを火傷させ、そして彼はクチートのメガシンカを忘れていた記憶があります。二戦目は彼のサザンドラを上から流星群で倒せる状況にありましたが、特攻が二段階下がったサザンドラを場に残してしまっては相手のクチートにいいように動かれると判断し、サザンドラを生贄にし、相手の特攻が二段階下がったサザンドラをゴチルゼルで交代を封じて癒しの波動で場を整えながら勝利し、世界大会本戦切符を勝ち取りました。

DafloさんとBillaさん、そしてドイツ人プレイヤーが私の応援をしてくれましたが、親友のMarkusさんはポケモンオーケストラのコンサートに出かけてしまいました・・・・
ともかく、応援してくれる人がたくさんいて頑張ることができました。

世界大会レポート
日本チャンピオンTonyさん(@tonykuso69)との試合

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とてもよい構築で苦労しました。剣の舞を使うファイアローとガルーラの組み合わせに手を焼きました。ゴチルゼルで交代を封じつつ威嚇のサイクルを上手く回してガルーラの攻撃を下げて戦いました。第三試合ではトリックルーム下でこちらがゴチルゼルとクチート、TonyさんがA-1のガルーラとA+1のファイアローという状況になり、不意打ち圏内にいたファイアローに対してクチートが不意打ちを選択しましたが守られ、ガルーラは同じく不意打ちを使ってきました。次のターン、ゴチルゼルに飛んでくるであろう不意打ちを守るで防ぎ、ファイアローはクチートにブレイブバードを打って反動ダメージで倒れ、アイアンヘッドでガルーラを処理しました。そこかれは有利な状況となり、2ターントリックルームが残っている状況で癒しの波動でクチートを回復させてサンダーとガブリアスを処理しました。素晴らしい試合でした。また彼とは対戦してみたいです。



おまけ
カロスダブルの滅びパのゴチルゼルとしては最高の型だった、という記述がありますが、個人的に5世代で完璧にゴチルゼルを使いこなしている試合(エネコロロのノーマルスキンをスキルスワップで回しながら相手の攻撃をゴーストタイプで無効化。影踏みにより交代ができない。第六世代XYでは先制技が強化されたり、ゴーストタイプに対しての場に縛る効果のある技や特性が無効になったため、同じような戦法は今は使えません)





今年の世界チャンピオンSejun Parkさんとの試合(2012年の世界大会)



誤字脱字明らかな誤訳などあれば指摘お願いします。内容に関する質問があればWolfeさんに確認しておきます。
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Markus Stadterさんのレポート原文http://www.eggyemporium.com/slider/generic-consistency-a-14th-place-worlds-report/

参考記事としてドイツ代表決定戦優勝時の構築レポート記事http://www.eggyemporium.com/slider/yoshis_story_undefeated_nationals_team/

記事内にいくつか世界大会への見立てと実際に遭遇したポケモンに関する記述があるので、参考データとして世界大会全参加者の構築・KP記事へのリンクを貼ります。
http://nuggetbridge.com/articles/teams-2014-pokemon-world-championships/

注:一部、本人や関係者に確認しての意訳が含まれます。

初めに著者のMarkusさん(@13Yoshi37)の紹介を私から

VGC2012シーズン フランス代表決定戦準優勝 世界大会19位
VGC2014シーズン ドイツ代表決定戦優勝   世界大会14位(予選では最終5位となった日本代表のげべぼさんと初戦で対戦していて、その対戦レポートも原文の最終章に記載されています)

私も編集に関わっている新しいVGCポケモンサイトEggy Emporiun http://www.eggyemporium.com/をWCS2012世界大会マスターの部準優勝のWolfe Glickさん(@WolfeyVGC)と共同で設立したプレイヤー 

日本で2014年の初め頃から開催された非公式カロスダブル全国大会バトルロードグロリアの結果の分析記事にも多く関わっていた方です。


多くのプレイヤーがこの構築は私がドイツ代表決定戦で使用した構築を世界大会のメタゲームにフィットするように作り変えてきたのか聞いてきましたが、正直に言うと、この構築は寄せ集めから出来たものです。それはつまり、ドイツ代表決定戦で使用した構築とはかなり違っていて、これは説明するのが難しいのですが、この構築は前のものとは異なる選出・立ち回りを可能にしてくれる構築でした。
ドイツ代表決定戦で使用した構築は主にメガガルーラ+ゲンガーを軸に据えたものでそれ自体はいい構築でしたが、メガクチート軸のものに転換しました。しかし滑稽なことにクチートは多くの場面で選出されることがなかったです。
ドイツ代表決定戦に話を戻すと「ガルーラ ゲンガー ガブリアス ボーマンダ クチート ヒートロトム」という構築で優勝しました。この当時の構築は雨構築に弱いという欠点があったのでメガガルーラの努力値は特防にかなり割いたものになっていました。使用していたガルーラは性格が意地っ張りでH212 A156 B4 D100 S36 (注:この努力値振りは世界大会前までは非公開にされていたものです)という個体でした。予想していたのとは異なり代表決定戦では雨構築はほとんど使用されておらず、対戦する機会はありませんでした。クチートを選出することは殆どなかったのですが、これはゲンガーと組んだメガガルーラが非常に強力で止められることがなかったためです。代表決定戦終了後メガクチートを抜いてギルガルドを入れることをまず考えました。この枠はメガガルーラを使うにあたってドラゴン技を無効あるいは半減できるポケモンである必要がありました。そして、よりメタゲームに適すると考え、ヒートロトムをウォッシュロトムに変更しました。
「ガルーラ ガブリアス ボーマンダ ゲンガー ウォッシュロトム ギルガルド」という新しいパーティとなり、INC Juneやドイツの小さなオンライン大会でテストしてみたところ、悪くはないものでした。しかし、サザンドラの脅威が大きくなっていると感じ、悪タイプ耐性を持つポケモンが一体もおらず、一方で悪弱点のポケモンが二体いるのは問題であると考え、ゴーストタイプポケモンを二体入れた構築は諦めました。これは当時のメタゲームでガルーラの使用率が下がっていたことからも理に適っています。ロトムのフォルムはヒートロトムよりウォッシュロトムの使用率が高くなっていたのも自分がウォッシュロトムに固執する理由付けになっていました。不運にも、Ray RizzoさんやSejun Parkさんが使用したことで多くののプレイヤーが電気タイプのポケモンとしてサンダーを選択するようになっており、一方でガブリアスの使用率は変わっていなかったため、ウォッシュロトムを使用する選択の是非についてはあまり気にしていませんでした。実機でのVGC2014カロスダブルの練習の場となるスペシャルレートは既に終了していたため、showdownで試すか机上論だけで計算するかの二択になっていました。後者の机上論というのは、私が好むもので、showdownは練習の場として適切だとは思っていません。
思考を詰めていくと、悪タイプの技悪の波動に耐性のある悪タイプ、格闘タイプ、フェアリータイプのいずれかのポケモンを採用したい、ということになりました。格闘タイプで気に入っているポケモンはいなかったし、何よりこのパーティに格闘ポケモンを追加すると、ガブリアス・ボーマンダに加えて更にフェアリー弱点のポケモンが増えてしまうことになってしまいます。このタイプ相性の問題は悪タイプのポケモンにした場合でも同様であるため、攻撃でも防御でも優秀なタイプであるフェアリータイプのポケモンを考えてみることにしました。マリルリはポテンシャルが高く良いポケモンだと思いましたが、補完として考えても上手くはまらず、また腹太鼓を良い技だとは思わなかったため、ギルガルドに変更していた枠を再び悪タイプ耐性を持つクチートに戻すことにしました。主流になっていた雨構築を倒せる高打点の軸を考えなければ、という必要性に駆られていましたが、それを使っていたLajoさんやkid swegさんにガルーラ ゲンガー ウォッシュロトム ガブリアスという選出で何度か勝ったので対雨構築に於いて自信を持つようになりました。この対戦の結果は改めて私にガルーラは自分の構築に必須のポケモンであると認識させてくれました。
ただ欠点は実機での対戦ができないためレーティングで数多くの猛者と対戦して使用感をチェックすることが出来ず、微妙な修正を加えていく程度しかできなかったことでした。

注:showdownがガチ対戦の練習の場として不適切である、という考えは悪質なユーザーが多く混じっており、質の高い練習をしたいのであれば信頼の置ける友人とフレンド対戦をするのがベターであるという英語圏コミュニティーの根底の考えの代弁のようなものとのこと。調整の場として利用する人が増えているものの、実機のスペシャルレートに比べると人口が少なく、また高レート帯にいると目立ちすぎたり、観戦モードがあることで構築を隠蔽しておくことがやりにくい面もあるかもしれません。

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ウォッシュロトム@オボンの実
特性:浮遊
努力値:H220 B4 C116 D4 S164
実数値:153-X-128-154-128-127
性格:控えめ

技:ハイドロポンプ 10万ボルト 守る 鬼火

このサイトEggy Emporiumの過去の記事で理由を説明したように私は速くて攻撃的なロトムを使用していました。持ち物のオボンの実はタイプ一致の等倍攻撃の確定数をずらすことが目的です。素早さに164もの努力値を割いて実数値127としたのは、耐久に努力値を割いたガルーラ(あるいは一部のメガガルーラさえも)、耐久振りのサンダー、相手のロトム、バンギラスやキリキザンを抜かすためです。この努力値振りで臆病サザンドラの命の珠流星群をかなりの確率で耐え、またガブリアスのドラゴンクローのダメージはHPの50%以下です。特攻の努力値振りはヒートロトム用に考えたものの転用になっています。世界大会ではマッチ戦の14/15の試合で選出し、立ち回りに融通を利かせるのに貢献してくれました。このロトムの構成には満足していて、もう一度この世界大会に出たとしても使うでしょう。

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ガブリアス@ラムの実
特性:鮫肌
努力値:H4 A252 S252
実数値:184-182-115-X-105-169
性格:陽気

技:地震 ドラゴンクロー 岩雪崩 守る

次はカロスダブルの構築ではいつも使っていたガブリアスの紹介です。耐久調整を施したガブリアスも多く試しましたが、最後には極振りとなりました。これは攻撃の努力値を削っていたために相手のバンギラスを地震で倒せなかった経験が一因です。地震と岩雪崩という二つの範囲技を使うガブリアスは相手へのダメージの蓄積が重要なため攻撃を最大にする必要があると思います。世界大会にライボルトはいないと考えていたので、相手のめざめるパワー氷を耐える調整は見送りました。
しかし世界大会シニアの部の結果を見ると、耐久調整を施して命の珠を持たせた身代わりガブリアスを使用していたNikolai Zielinskiさんが優勝しました。このガブリアスは火力と耐久を両立しつつ鬼火やキノコの胞子などの変化技を回避できるメリットがあります。
ガブリアスは世界大会の全試合で選出し、いつも最低限以上の仕事はしてくれました。

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クチート@クチートナイト
特性:威嚇→力持ち
努力値:H236 A132 B60 D52 S28
実数値:155-134-113-X-82-74 (155-156-153-X-122-74)
性格:意地っ張り

技:アイアンヘッド じゃれつく 不意打ち 守る

メガクチートが最強のメガシンカポケモンだと思います。メガシンカのないVGC2013でWolfeさんと何とかクチートを活躍させようと考えていたのに今はメジャーなポケモンとなっているのは滑稽なことです。
威嚇→力持ちという特性、鋼フェアリーという複合タイプ、耐久、先制技の不意打ちは素晴らしいものです。このクチートの努力値振りが効率的ではないのは認識していますが、攻撃が一段階下がったファイアローの鉢巻フレアドライブ耐え(132-156ダメージで93.7%耐える)と控えめサザンドラの大文字耐え(同じく132-156ダメージで93.7%耐える)を両立したかったのです。
このクチートはまた攻撃が一段階下がったガブリアスの地震ダブルダメージが66-80で二発耐える確率が同じく93.7%です。
この三種類の攻撃に対して耐久を調整したクチートを殆どの試合で選出し、選出しなかったのは雨構築を使用していた37TimoK1さんとの試合だけでした。結果的にクチートを13/15の試合で選出したことになります。つまり「世界大会でガルーラ構築を使用した中で一番成績の良いプレイヤーである」という称号は本当の意味では私には不適切です。初手の選出では出さずに適切なタイミングで裏から投げる使い方をしていました。クチートとガブリアスという組み合わせは、クチートの脅威となるヒートロトムやメガリザードンYをガブリアスが上から攻撃でき、ガブリアスの脅威となる相手のドラゴンはクチートで無効化でき、サーナイトのようなフェアリーは鋼タイプで弱点を突けることで攻撃面でも防御面でも優秀な組み合わせと言えます。

注:異なる三種類の攻撃を同じ確率で耐える特殊な耐久調整、ということで何か特別な計算ツールが海外コミュニティーに存在するのか確認してみましたが、特にそのようなものは存在せず、Markusさんが自力で計算していたようです。

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ボーマンダ@拘りスカーフ
特性:威嚇
努力値:H36 B68 C236 D4 S164
実数値:175-139-109-176-101-141
性格:控えめ

技:流星群 龍の波動 大文字 ストーンエッジ

スカーフボーマンダというポケモンはこの構築では対処が面倒になっているメガルカリオやメガライボルト、メガギャラドスといった他の素早さの高いポケモンへの打点として必要でした。HPは実数値175で16n-1として砂嵐スリップダメージ最小化。防御の努力値68は威嚇で攻撃が一段階下がった意地っ張りマンムーの命の珠氷の礫を15/16で耐えるようにしたもの。素早さはスカーフドーブル抜き抜き。大文字はメガルカリオを一撃で、ストーンエッジはメガリザードンYを一撃で倒す技。ウォッシュロトム、ボーマンダ、ガブリアス、クチートの四体はメインの選出であり、お互いの相性補完が良く威嚇を出し入れしながら有利な状況に繋げられます。後述するゲンガーはマッチ戦一戦目でこの四体の軸を打倒する術があるかどうか様子見する程度に選出したくらいです。ボーマンダは威嚇で相手の物理打点を緩衝しよく働いてくれました。8/15の試合で選出しました。

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ゲンガー@気合の襷
特性:浮遊
努力値:H4 C252 S252
実数値:136-X-80-182-95-178
性格:臆病

技:シャドーボール 鬼火 ヘドロ爆弾 守る

ゲンガーは思ったほど活躍しませんでしたが、これにはいくつか理由があります。実際に多かったように世界大会でゴチルゼルと対戦することを想定して特性影踏みから逃れられるゴーストタイプのポケモンは重要だと考えていました。相手のガルーラを黙らせることができる点も評価が高いです。挑発ではなくヘドロ爆弾を採用したのは、メガガルーラをサポートする役割よりも攻撃技で相手を削ってクチートやガブリアスやロトムで仕留める手助けをする役割をゲンガーに求めたからです。ヘドロ爆弾は雨構築と対戦した際にルンパッパへの打点となる意味でも必須でした。この構築が苦手とするマリルリやサーナイトの弱点も突けます。弱点を突かない場合でもヘドロ爆弾はボーマンダやロトムやサンダーへの打点として使いました。ヘドロ爆弾採用によって面倒な相手であるモロバレルを挑発で封じ込めることができなくなっていましたが、実際
に世界大会でモロバレルと当たった試合の成績は6/7で勝ちと特に問題ありませんでした。先程名前を挙げていたシニアチャンピオンのNicolai Zelinskiさんは耐久を上げ防塵ゴーグルを持たせてトリックルームを使用するゲンガーを採用していましたが、この型のゲンガーは試してみたいと思いながら、結局時間がなくてできなかったものでした。ゲンガーを選出したのは相手がゲンガーに弱い構築であったり、先述したメイン選出が相手をしにくいモロバレルやナットレイ入り構築と対戦する場合でした。8/15の試合で選出。

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ガルーラ@ガルーラナイト
特性:肝っ玉→親子愛
努力値:H212 A132 B4 D100 S60
実数値:207-145-101-X-113-118 (207-178-121-X-133-128)
性格:意地っ張り

技:守る グロウパンチ 恩返し 不意打ち

最後のボスにして、全ルールで最強のポケモン。率直に言えばそうは全く思っていません。メガガルーラそれ自体の能力は非常に強力ですが、上手く対処すれば怖いことはありません。クチートやガブリアス、ゲンガーに、火傷状態になればロトム、威嚇を入れてくるボーマンダにも負けます。皆がそうであるように相手のメガガルーラに弱くならないように構築を考えています。
世界大会前に隠していたドイツ代表決定戦優勝時の努力値を公開し、ようやくその調整理由について話す機会を得ました。とは言ってもガルーラは2/15の試合でしか選出しなかったのですが。。

この努力値振りによって臆病メガルカリオの波動弾、メガリザードンYの晴れ下オーバーヒート耐え。Rayさんと同じ型のヒートロトムのオーバーヒートと臆病ボーマンダの流星群の集中も耐えることができます。(これはドイツ代表決定戦のベスト16の試合で実際に起きたことです) HPの実数値207というのは固定ダメージの最小化のためで、素早さは自分のロトムを抜くようにしています。攻撃に割く努力値が少なくなっていますが、この数値は性格陽気で252の努力値を振ったものと同じくらいです。
素早さに目を移しましょう。素早さ調整では相手より速くするか遅くするか(あるいは同じにするか)の二択がありますが、調整先をよく考えないとその努力値が無駄になることがあります。

ここで私がドイツ代表決定戦で使用したガルーラと一般的な陽気ASガルーラのステータスを比較してみましょう。
207-181-121-X-133-125
181-177-120-X-120-167

42の素早さ実数値と引き換えに各ステータスが上がり、計44上回っています。カロスダブルでよく使用されるポケモンの素早さ表を確認してみると、ドーブル、耐久に振ったメガリザードンY、似たようなメガガルーラを除き125から167の素早さの間にはあまり気になるポケモンはいません。相手のドーブルを処理する方法は他にいくつかあります。陽気ASガルーラが悪いと言っているわけではありませんが、それがいつもどの構築に於いても理想的なものというわけではない、と提示した形です。

一部著者及び関係者に確認中で編集中の部分があります。
誤字脱字明らかな誤訳などあれば御指摘下さい。

なお、もう一人のEggy Emporium創設者のWolfe Glickさんの世界大会レポート・構築記事は現在原文が完成しており、細かいミスの修正・校正をしている段階で間もなくEggy Emoriumで公開される予定です。

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世界大会から次の世界大会までの一年間のシーズンの間に行われるNuggetbridge主催のオンライン大会と現在進行中のNPAについて解説する記事

開催される大会のルールは特殊ルールの場合もありますが基本的には公式大会準拠(今であればVGC2014 カロスダブル)です。

わかりやすいチャートをオーストリア人のひびきさん(@hibikivgc) に書いて頂いたので、こちらを参考に。
http://i.imgur.com/PeLkBqI.jpg

まずはメインの大会の方
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今年は11月、12月頃から開始予定だそうです。
基本的にはプレイヤーはシーズン最後に開催される Nugget Bridge Invitationalを目指します。こちらは世界大会前に書かせて頂いた記事に書いてあるように賞金もあり対戦放送もある大規模な大会です。
(VGC2014シーズンでは以下のようなものでしたhttp://poketaroimo.blog.fc2.com/blog-entry-261.html

Invitationalの名の通り、参加には条件があり簡単に言えば、このInvitationalに次ぐ規模の大きな大会で上位入賞することです。他の大会で得られるCP(ここでは世界大会出場権に関わるチャンピオンシップポイントではなくサーキットポイントのこと)の累計で参加資格が決まるNugget Bridge Circuitで上位に入ったり、Nugget Bridge Majorで上位に入ったり、その他の大会(VGC2014では日本のコロコロカップ準拠のドードリオカップがありました)で上位に入ったり。

チャート図でTop Xと書いてある部分はシーズンにより招待人数が異なるため、このような表記となっています。

NPA (National Pokemon Association)について
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http://nuggetbridge.com/news/national-pokemon-association-draft-results/
こちらは現在チーム分けが終わり、これから対戦を始めようとしている大会。参加したい方は来年の開催を待つ必要があります。
参加は数週間前からの事前登録制で1年に一度だけ開催されるチーム戦。上記のNugget Bridge Circuitとは完全に独立した大会でチーム数や参加人数はシーズンにより異なります。参加したいプレイヤーは申請後、Nuggetbridge IRC Channelのドラフトでチーム分けが決まり、数週間かけて優勝チームを決めます。対戦はlive tournamentと異なり一定期間の間に対戦相手と時間の都合を付けて対戦を行い、結果を報告する形式です。(逆に言えば参加するプレイヤーの所在が欧米やアジアと多岐に渡るためチーム戦はこの形式でしかできない)


Nuggetbridge主催の大会への参加申請は基本的にその掲示板forumで自分のアカウントから申請する形式です。アカウントさえあれば日本人でも都合さえ合えば上記の大会に参加できます。
nuggetbridgeのアカウントは記事の投稿や議論への投稿のためではなく、このように主に大会参加のためだけに作成している方もいるようです。
一連のCircuitは日本在住の日本人が世界大会以外で賞金を得ることが可能な現状では唯一のポケモン大会とも言えます。


以下2014年9月6日更新
Live Tournamentへの参加登録までの手順、大会の仕組みについて

・大前提としてNugget Bridgeのアカウント作成(会員登録)
賞金を狙うつもりがあったり自身で今後記事の投稿、議論に参加する可能性があるのであれば出来るだけ普段使用しているHNを使用し、正確な情報登録をすることをお勧めします。(登録に際しての個人情報の公開範囲は登録時また登録後にも制限をかけられるはずです)

(→9月12日更新 アカウント登録は初期設定で生年月の確認がありますが、後に公開か非公開か設定するか否かも変更出来ます。より正確な個人情報が必要になるのは恐らく実際に賞金大会に勝った時だけです)

参考
http://nuggetbridge.com/forums/members/

・Live Tournamentの一連の流れ
参考としてVGC2014で開催された一連の大会について
http://nuggetbridge.com/forums/topic/2872-nugget-bridge-circuit-season-3-information/

ライブ大会は10~12の大会を3つのブロックに分けた形で開催された。大会日時は前もって告知される。大会の日時は大会によって異なり(これは異なるTime Zone時間帯 に住むプレイヤーを意識してのもの)、自分に都合の良い大会に参加登録すれば良い。

ライブ大会に置いては大会開始24時間前にNugget BridgeのForumのオンライントーナメント部門にその大会についてのスレッドが立ち上がり、大会開始1時間前からスレッドが開放され、書き込みが可能となる。参加意志のあるプレイヤーは自身のフレンドコードをここで書き込む。その後スレッドはロックされる。

実際の大会運営はNugget Bridge IRCと呼ばれる一種のチャットルーム(会場URL http://client00.chat.mibbit.com/?server=irc.synirc.net&channel=%23nuggetbridge )で開催される。ここで対戦相手や主催者とDMを通してやり取りを行う。結果報告は勝者が主催者に「my win versus ○○」(○○は対戦相手の名前)と報告する形式。

対戦放送に関しては公式放送や解説が付くNugget Bridge Invitationalと異なり、速い大会運営を目指した大会なので基本的には決勝戦も含めて放送なし。ただし自身が放送したいのであれば放送しても良い。(対戦相手への放送許可などの文化は日本とは異なるので実際の可否は自身で判断して下さい)


記事の内容にはできるだけ正確を期するようにしていますが情報に誤りがあれば気付き次第修正します。
日本人のプレイヤーの方で「上記の大会に参加したいが登録等で不明な点がある」という方が万一いればTwitterやSkypeで御相談下さい。
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原文http://nuggetbridge.com/articles/what-we-learned-9/

注:時間が取れれば今後逐語訳するかもしれませんが、しばらくは一部抜粋や要約のみの記事とさせていただきます。
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パチリス
・優勝者Sejun ParkさんのMVPのポケモン
・耐久種族値はH60 B70と低いが、D種族値は90もある
・覚えるサポート技が豊富で、特性蓄電で予想以上の耐久を見せることもある
・この指サポートポケモンとしてカロスダブルというルールに於いては他にオオタチ・ルカリオ、怒りの粉が使えるポケモンではモロバレル・ワタッコ・バタフリー・マスキッパ・アリアドス・ビビヨンがいた

他のポケモンとの差別化
・ポケモンXYから仕様変更で怒りの粉では草タイプや防塵ゴーグル持ちのポケモンの技を吸えなくなったため、従来のSejunパ(メガギャラドスで竜の舞を積んでファイアローの疾風の翼ブレイブバード等と合わせて全抜きを目指す)ではモロバレルがサポート要員として不適当になっていたが、パチリスを使用することで解決した。
・パチリスの種族値はとても低いが多彩なサポート技と怒りの前歯による削りはSejunさんのプレイヤースキルと相まって強力なものとなった。
・パチリスが電気タイプであることは、メガギャラドスや耐久値の低いサーナイトを相手のファイアローから守る上で重要であった。
・蓄電という特性は電気技弱点のギャラドスやファイアローを守る点でとてもマッチしている。電磁波から守れるのも大きい。
・カロスダブルでは単体標的の地面技を受けることはまずないので(受ける弱点技は実質的にダブルダメージとなる地震のみ)、パチリスは意外に場持ちが良い。
・ほっぺすりすり(100%麻痺)は電磁波と異なり僅かだがダメージを与えるし、モロバレルのキノコの胞子と異なり挑発で防がれることがない。
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カットロトム

・カットロトムはSejunさんにパチリス採用を決断させたポケモンであり、草タイプを持つことで、相手の怒りの粉や胞子による妨害を受けることなくモロバレルとマリルリ、メガバンギラス、メガギャラドスのような並びに攻撃できるポケモンである。
・世界大会の少し前に特性避雷針を持つライチュウが注目されており、防塵ゴーグル持ちのサンダーでは対応できないライチュウ・マリルリのような並びにも対応できる。またマリルリへの打点が高く、腹太鼓を積む隙を与えない。
・防塵ゴーグルを持たせる必要がないため持ち物に余裕が生まれ、オボンの実を持たせることで、他の電気タイプのポケモンより実質的に耐久が上がる。
・サンダーと異なり鬼火が使えることで物理耐久面で余裕ができる。
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メガガルーラ

・アメリカ代表決定戦では多かったにも関わらず世界大会では少なかった。
・一本勝負BO1であった2008,2009の世界大会には素早さが早く高い打点を持つポケモンとして強力だったが、マッチ戦BO3となった世界大会では使いにくくなったのだろうか。
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メガクチート

・主な使用者 Collin Heier(3位), Markus Liu(4位), コスゲリョウスケ(5位), Miguel Marti de la Torre(6位), Lee Provost(7位), Wolfe Glick(9位), Markus Stadter(14位), ササキユウイチ(16位)
・アメリカ代表決定戦での使用者が少ないのに驚いていたが、世界大会では多かった。
・上位16人の内8人が使用。
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メガリザードン

・主な使用者 Jeudy Azzarelli(2位), コスゲリョウスケ(5位) , Ashton Cox(13位), ササキユウイチ(16位)
・環境初期こそ使用者が多かったが減少していた。世界大会で復帰(Ashton Coxさんだけはずっと使用していた)
・JeudyさんはメガリザードンYとメガルカリオ、リョウスケさんとユウイチさんはメガリザードンYとメガクチートの2メガ構築
・1構築2メガ入りのチームはアメリカ代表決定戦では結果が奮わなかったが、上記の入賞者達はメガリザードンY入り2メガ構築がマッチ戦に適したものであることをその結果によって証明した。
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ゴチルゼル

・主な使用者 Sejun Park(優勝), Wolfe Glick(9位), Aaron Zheng(18位), Baris Ackos(24位)
・特性影踏みにより、相手の交代という戦略を封じ特に守る使用後の行動が非常に読みやすくなる
・電磁波やトリックルームといった素早さ調整、くすぐるや甘えるによる補助、光の壁やリフレクターによるサポートが優秀。カロスダブルでは教え技の手助けが使えない点で攻撃面での脅威が減っているが、Sejun Parkさんはくすぐるとサイコショックの組み合わせを活用していた。


ジュニア部門の名家

今年のジュニア部門の物語は本当に素晴らしいものです。2014年のジュニア世界チャンピオンとなったヤマモトコウタさんはヤマモトショウタさんの弟です。ヤマモトショウタさんは2010年のジュニア世界チャンピオンであり、翌年2011年の世界大会シニアの部ではベスト4まで進んで敗れたのですが、なんとこの時の対戦相手こそが、2014年のマスターの部世界チャンピオンであり、当時全くの無名の存在であったSejun Park少年だったのです。
ヤマモトショウタさんは翌2012年の日本代表決定戦シニアの部で優勝しており、彼は本当に素晴らしいプレイヤーなのです。彼が弟にその能力を授けたおかげで、2014年世界大会決勝戦では相手のLondon Swanさんを圧倒していたように感じました。ヤマモトコウタさんの優勝は日本にとって本当に大きなものでした。兄のショウタさんが2010年に世界チャンピオンとなって以来4年ぶりの世界チャンピオンだったのです。

この兄弟のジュニア部門での活躍は目覚ましい。一方で、二度シニアの部でアメリカ代表決定戦を制したAaron Zhengさんが文字通り応援していた弟のBrendan Zhengさんは去年のジュニア世界チャンピオンでした。ジュニア部門のプレイヤー(の戦略や構築)に兄弟や大人があまりにも干渉し過ぎるのは好ましく思われない面もあるのは理解していますが、競技として競うゲームとなっているポケモンの面白い一面でもあります。ガチンコの対戦ゲームとしてプレイし楽しんでいるプレイヤーの年齢層の幅が広いことは他のよくあるようなゲームでは見られないポケモンの特徴です。Zheng兄弟やヤマモト兄弟がどちらも兄がとても若く兄弟でポケモンを愛し楽しみ、そして技能を伝えていっている様子は見ていてとても微笑ましいものです。
こんな光景が見られるのはポケモンだけでしょう。ポケモンというゲームは特別なのです。


明らかな誤訳があれば指摘お願いします。誤字脱字誤訳は気付き次第修正しています。
いつも御訪問ありがとうございます (*´▽`*)ノ゛☆ありがと☆
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